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「映画館離れ」の理由

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お題「最近見た映画」


私が小学生だった頃の90年代、映画館は何というか、テキトーだった。

今みたいに全席指定ではなく、自由席が基本。
チケットを買った後でも座れるか分からないので、開演30分前には入口前に列ができていた。
座れなかった場合は「立ち見」だ。
館内の1番後ろに胸くらいの高さの柵があり、その後ろに通路の幅より少し広い立ち見用のスペースがあった。
柵のすぐ後ろを陣取れれば腕を乗せられて多少は楽だが、ただ突っ立って観るのはなかなか辛い。
それでも座っている人と同じ料金。


当時小学生だった私たちは、横の通路に座り込んでマクドナルドのハンバーガーを食べながら観ていた。
客はおろか、店員すら注意しに来なかった。
それくらい、ずさんだった。


そんな当時の映画館が常に満席だったのに対し、
ここ数年、年に何度か映画館に行くが、都下ではいつも半分も埋まっていないガラガラ状態。
都心でも、上映してすぐはいっぱいだが、数日すれば半分程度しか埋まらない。

全席指定だから立ち見もなく、並んでいる人など1人もいない。
それだけ快適になったのに、どうしてこんなに「映画館離れ」が進んでしまっているだろうか?


 


原因は、やはり2000年前後から普及したDVDだろう。
公開されて数ヶ月でDVDやブルーレイで発売されるから、わざわざ映画館に行く必要がなくなってしまった。
VHSの時代はそこまで早くなかった。
映画館だと大人料金1800円なので、1000円~2000円足せばDVDを買えてしまい、何度も観れる。
レンタルなら100円から200円くらいで借りられる。

関係者が自分たちで首を絞めているのだ。
DVDの需要が高く、映画館に来る人が減ったため、映画館の料金を上げないと元が取れないのだ。

映画館の料金は、アメリカでは500円程度、フランスでは800円程度と言われている。
日本はその2~3倍もする訳だ。
1800円なんて、ドリンクとポップコーンと、手を握って一緒に観てくれる美女との3点セットでやっと支払う金額だ。
いっそのこと5000円にして、観賞時間含め4時間ほどデートしてくれる美女を用意したら儲かるのではないだろうか。


作品の質が下がったなど、さまざまな意見があるが、1番の肝は料金にあると思う。
時代は進み、多種多様なメディアが溢れる中、料金を見直さない限りますます「映画館離れ」は進む。
映画館で邦画を観るのが好きな1人としては、どうにかして欲しい。

 

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