今日もまた終わる。

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今さら『東京ラブストーリー』を観て思ったこと

放送当時、母が観ていたのをなんとなーく憶えている『東京ラブストーリー
第1話の放送は1991年1月7日、もうすぐ30年も経つんですね。
プライムビデオで無料視聴の対象になっていたので、暇潰しに観てみました。
☆4.4と高評価だし、期待です。
※情報はすべて記事投稿現在のものです



有名作品とはいえあまりネタバレはしたくないので、第1話を中心に書きます。

はじまり

中目黒の広告代理店に転職が決まった永尾完治(織田裕二)は愛媛から上京し、同僚になる赤名リカ(鈴木保奈美)と空港で待ち合わせをします。
明るくてハイテンションなリカに圧倒されながら、新しい職場で上司から説明を受ける完治を見ていると、これから新しい物語が始まるんだというワクワク感がこちらにまで伝わってきます。

なんでしょう、90年代のドラマがブラウン管越しにビシビシ飛ばしてくるこの不思議な期待感は。
我が家で最近買い替えたパナソニックの有機ELテレビからキャストして観ていても、同じように発せられてきます。




高校の同窓会

上京している同級生で行われた同窓会で、完治は三上健一(江口洋介)と再会します。
もともと仲が良くたまに電話はしているようですが、会うのは久しぶり。
高校時代から、「三上にはベッドシーンはあってもラブシーンはない」と言われていたほど女性に手が早い三上は相変わらずで、道中でナンパした女性を同窓会に連れてきてしまうというほど。
そしてこの女性がリカという偶然…いいですね、平成初期だねぇ。

同窓会には、当時から完治の意中の女性、関口さとみ(有森也実)も出席していました。
久しぶりの再会にそわそわする完治ですが、さとみは三上のことが気になっているよう。
早くも三角関係が生まれます。

二次会への道中、この三人にリカを加えた四人で抜け出し、三上の行きつけのバーで飲み直します。
そんな時ですら離れた席で一人で飲んでいる女性に声を掛けにいく三上。
高校時代、三上に泣かされた女子を完治がいつも慰めていたという話になると、
「タマネギとハンカチみたいな関係だね」と喩えるリカにはセンスを感じました。

 

 

平成初期を感じる部分

セリフやアイテムから、当時の流行や技術が垣間見えます。
30年でこれだけ進化したんだなーと、日進月歩の技術に驚かされます。
いくつか列挙します。

電話の子機がでかい

重くて長時間持つのは辛そう。
娘の長電話対策に一役買ったとかそうでもないとか。

電話関連だと、社用車に備え付けられた自動車電話や、ポケベルも登場しています。
公衆電話もよく登場しますし、けっこう電話がテーマになっている部分も多いですね。



コースターの裏に電話番号

バーで出されたお酒のコースターの裏に電話番号を書いて渡します。
当然ながら家の電話番号です。

バーで飲むのはジャックダニエル

メインキャストは24歳の設定なのに、ジャックダニエルをロックで飲みます。
これは個人差というより流行なのかなと思います。

現在のボトルキープの主流は焼酎ですが、昔はウイスキーだったと聞いたことがあります。
今みたいにハイボールも飲んでいたのかな?



缶のバドワイザー

今ではあまり見掛けなくなりましたが、当時父がよく飲んでいました。
アメリカものがやたらと高尚な位置付けだったのか、空き缶を部屋の棚に飾っていたほどです。
たしかに日本にはないデザインでカッコイイですけどね。
子どもながらにバドガールにハッとした記憶もあります。



佐川急便の飛脚

佐川急便のトラックに飛脚が描かれていました。
何かの理由で消されてしまったんですよね、忘れましたが。

アルペンに営業

完治がスポーツ用品チェーンのアルペンに営業に行くシーンがあります。
アルペンというとスキー用品のイメージです。
当時流行していたのでしょう、そしてスノーボードはまだみたいです。

 

関口さとみについて

作中でモテモテのさとみ、当時のリアルでもこんな感じの女性が人気がだったのでしょうか?

現在の感覚で見ると、とんでもないメンヘラ女です。
一度セックスしてしまったら危険なタイプですし、そもそもセックスをしたいと思えるような妖艶さもありません。

しかも、かなりの思わせぶり女。
完治の気持ちに気づいていないフリをして、しれっと「好き」と言ったり寂しいときに電話をしてきたりします。

女優的にも、有森也実ってそんなにキレイか?
この30年で美的感覚も変わっていっているのでしょうね。
鈴木保奈美ですら、今でこそキレイだけど当時は…うーん。



まとめ

ものすごくおもしろい! というのとはちょっと違いますが、1回は通して観てみるのはアリです。
携帯電話がない時代だからこそのストーリー展開は、今では観られません。

ラブ・ストーリーは突然に』のイントロのギターがいいタイミングで挿入され、感情を揺さぶります。
もちろん我が家も父が購入し、でっかいCDコンポでよく聴いていました。
この、エビよろしく小田和正が反り返ったジャケットもいいんですよね。



観たことがなくてもご存知であろう有名な名言もいくつかあります。
「ずっちーな」は第1話、「セックスしよ」は第4話で聞けます。

興味を持ってくれた方はぜひこちらから。