今日もまた終わる。

都内だけでも30万人はいる平凡なサラリーマン。ライターもやってます。

「60%OFF」と「50%OFFレジでさらに20%OFF」 おトクなのはどっち?

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友達と、あるアパレル店に入った。
セール期間らしく、60%OFFやら50%OFFやらを告知したポスターや札が店内の至るところに貼られていた。

「店内最大60%OFFですー!」

店員さんも大きな声を張り上げて宣伝している。
活気があって気持ちがいい。

「ただ今タイムセール中なので、レジでさらに20%OFFでーす!」

ここまでくると、もともとの値段はどれだけぼったくってるんだよ、なんて思ってしまう。
それでも、安く買えるというのは嬉しいものだ。


店内をうろうろしていると、若いカップルの会話が耳に入ってきた。

女「50%OFFがレジでさらに20%OFFになるってことは、合計70%OFFってこと?」
男「うん、そうゆうことでしょ」

女が男に質問していた。
いやいや、違うよ!
レジに行く前にちゃんと計算してみなよ!

当然、そんなふうに声を掛けることはできず、商品を持ってレジに向かう2人の背中を見送った。

少し離れたところにいた友達と合流し、そのカップルの話をすると、

「え? 70%OFFになるんじゃないの?」

ちょ、お前もかい!
もしかして、そう勘違いしている人が意外と多い…?


 


おトクに見せるマジック

たとえば、「60%OFF」の商品Aと、「50%OFF レジでさらに20%OFF」の商品Bがあるとする。
AもBもセール前の価格は同じとする。
ぱっと見、どちらがおトクに感じられるだろうか?
アンケートを取ってみた。


だいたい60%くらいの人が、Bの方がおトクだと回答した。
私が見たカップルと同じように、実質70%OFFになると考えたのかもしれない。
しかし、それは間違いなのだ。
そう感じられるよう、店側が仕掛けた計算のマジックなのだ。


「レジでさらにOFF」の計算方法

上記のAとB、どちらがおトクなのかを順に計算してみよう。
カンタンに計算するには、商品価格を100円とするのが最も楽だ。


<商品A>60%OFF
100円×40%(=100%-60%)=40円

<商品B>50%OFF レジでさらに20%OFF
会計前:100円×50%(=100%-50%)=50円
会計時:50円×80%(=100%-20%)=40円


ご覧のように、どちらも40円になった
Bの方がおトクに見えるが、Bも実質60%OFFだったのだ。

よって、「同じ」が正解である。
アンケートでの正答率は約30%だった。


 


実質割引率を考えよう

おトクの度合いを知りたい場合は、実質割引率を計算してみるといい。
「70%OFF レジでさらに10%OFF」を例に計算してみる。
どんな場合でも商品価格を100円として計算するのがコツ。


会計前:100円×30%=30円
会計時:30円×90%=27円

100円の商品が27円になったので、
100%-27%=73%
ゆえに、実質73%OFF


80%OFFだと勘違いしてしまっていたら、7%もズレが生まれてしまう。
財布の中のお金が足りなかったら大変なので、スマホの電卓でさっと計算しよう。


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