『ドレミのうた』の2番の歌詞の「ラ」の扱いがひどい
国民のほとんどの人が空で歌えるであろう『ドレミのうた』
実は2番もあることをご存知だろうか?
意外と知られていないその歌詞は、1番で「『ソ』はあおいそら」にさんざんツッコんだ人でも楽しめるくらい、「ラ」に大きなツッコみポイントがある。
1番では、「ラッパ」という子ども向けのステキなアイテムがチョイスされていたが、2番はまぁひどい。
その歌詞を紹介するので、大いにツッコんでいただきたい。
ちなみに、『サウンド・オブ・ミュージック』の劇中歌として披露された原曲の『ドレミ』でも「ラ」の扱いがひどいので、気になる人は下記の記事もチェック。
「ド」…どんなときにも
いい入り方
「レ」…列を組んで
連帯感を持とう
「ミ」…みんな楽しく
まさに童謡っぽいフレーズ
「ファ」…ファイトを持って
「勇気」みたいな使い方
「ソ」…空を仰いで
空はそのまま
「ラ」…ランラ ラララララー
逃げやがった
「シ」…幸せの歌
幸せもそのまま
さぁ歌いましょう
他はいいカンジなのに、「ラ」だけどうしてこんな扱いなのか。
「ラ」に恨みでもあるのだろうか。
後世まで伝わっていくであろうこの名曲にこんなツッコみどころもあったとは。
他の童謡も調べてみたくなった。
ケーキ箱の中には
その日は、誰の誕生日でもないのに、父がケーキを買ってきた。
「後でみんなで食べるんだから、開けるなよ!」
寒い玄関の靴箱の上にポンと置かれたケーキ箱。
当時小学生だった私と弟は迷いなく包装の紐を解いた。
ショートケーキ、チョコレートケーキ、モンブランなど、様々なケーキが6個。
この場合我が家では、私と弟が2個ずつ、父と母が1個ずつと決まっている。
「1個だけ半分こして食べちゃおっか?」
「うん!」
2人で1個食べ、証拠が残らないよう元通りにケーキ箱を包装した。
数時間後、みんなで食べる頃になりリビングに行くと、父の姿がなかった。
母は風呂に入っていたので、こっそり玄関にケーキ箱を見に行った。
ない。
ケーキ箱がない。
食べたことがバレて、怒った父が何処かに持って行ってしまったのかもしれない。
ガチャ。
玄関のドアが開いた。
父が帰ってきたようだ。
「箱開けたら1個足りなくてさぁ、店に文句言ってきてやったよ」
これはまずい。
バレたら殴られる。
「へー、それはひどいね!」
弟とユニゾンで言った。
弟と血の繋がりを感じた数少ない機会だった。
そんな出来事も忘れた約10年後、私はそのケーキ屋で働くことになった。
特にやりたいこともなく、なんとなくパティシエに憧れて、軽い気持ちで面接を受けたら受かってしまったのだ。
初出勤の研修で、注文の受け方、ショーケースからケーキの取り方、箱の包装の仕方などを習った。
「ケーキを箱に入れたら、包装する前にお客様に中をお見せして確認していただきます」
ベテランのおばさんの説明に、他の新人が訊く。
「どうしてですか?」
「それはですね、以前は確認していなかったのですが、
昔、『箱を開けたら1個足りなかった』というクレームがあってから徹底するようになって…」
…まさか、ね…。